生活習慣病の管理

生活習慣病とは過食や運動不足など、毎日のよくない生活習慣のつみかさねにより起こる病気の総称です。日本人の約3分の2がこの病気のため死亡していると云われています。まず、悪い習慣を正し、健康な毎日を過ごしましょう。

 

 

 

さて、生活習慣病にはどのような種類があるのでしょうか? 以下の6つが代表です。では、それぞれを詳しく説明して見ましょう。

 

糖尿病について (さらに詳しくはこちらへ) 
 
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖量)が高い状態が続くことで、神経障害や網膜症、腎障害など深刻な合併症を引き起こす病気です。生活習慣が原因で起このは、糖を下げる役割を果たす「インスリン」の働きが悪くなる2型糖尿病。予備群も含むと16,00万人位いると言われており、そのうち合併症などで年間1万人位が死亡しています。
 
①糖尿病性神経障害 糖尿病性神経障害では、手・足の痺れだけでなく自律神経の障害もでるので、起立性の低血圧や消化器の異常を来たします。
②糖尿病性網膜症 糖尿病性網膜症では、血管が弱くなり網膜に出血します。そのために視力が低下したり、場合によっては失明することもあります。
③糖尿病性腎症 糖尿病腎症では、腎臓の血管が悪くなり、最終的には腎不全で透析を受けなくてはなりません。人工透析を受ける患者さんは、年間1万人と云われています。

脳卒中について (さらに詳しくはこちらへ) 
 
脳卒中とは、脳内の血管がつまる、もしくは破けることにより、脳に多大なダメージを起こす病気の俗称です。脳に多大なダメージが起きると、意識が無くなったり、麻痺の症状が起こります。代表的な脳卒中は、脳梗塞と脳出血,クモ膜下出血です。
 
 
血管が詰まるタイプが梗塞、血管が破れるのが脳出血です。最近では脳梗塞の頻度が多くなって来ています。年間の発生者数は、約150万人といわれ、そのうち13万人が死亡します。予防の第一は血圧のコントロールです。
 
 
 
心臓病について (さらに詳しくはこちらへ) 
心臓病のうち、 動脈硬化などが原因で起きる狭心症・心筋梗塞などの虚血性疾患は、生活習慣病と大きく関わってきます。
 
狭心症と心筋梗塞の違いは、簡単にいうと心臓の周りにある血管の血の流れが一時的に止るのが狭心症で冠動脈が塞がってしまうのが梗塞です。このような虚血性心疾患の患者は100万人以上いると云われていて、虚血性心疾患が原因で亡くなる方は7~8万人といわれます。
 
 
 
 
高脂血症について (さらに詳しくはこちらへ) 
高脂血症とは血液中の脂質、つまりコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎる病気のことです。これを放置すると、増えてしまった脂質が血管の内側に溜り動脈硬化を引き起こします。その結果、心筋梗塞や脳梗塞の引き金になる病気です。コレステロールの中でも、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が多いと動脈壁に貼り付き動脈が硬くなります。 さらに詳しく
 
(株)武田薬品工業「糖尿病と脳卒中」小冊子中の図を転写 
 
高血圧について (さらに詳しくはこちらへ) 
血圧とは、心臓から全身へと血液が送り出される際の血管内にかかる圧力を指します。親または片親が高血圧だと30%~50%の人が高血圧になると言われています。血圧が高くなる原因の殆どは、原因を特定できない本態性高血圧です。これを放置すると動脈硬化や虚血性心疾患、脳卒中になったりします。
高血圧とは

 

高齢者 140/90mmHg以上
中年、若者 130/85mmHg以上
家庭内血圧 135/85 mmHg以上
肥満について (さらに詳しくはこちらへ) 

生活習慣病といえばまず思い当たるのがこれでしょう。肥満は、高血圧、高脂血症、糖尿病を併発しやすくなります。また、肥満を含む複数の生活習慣病をかかえる状態を、メタボリックシンドローム(複合生活習慣病)と言いい、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす「動脈硬化の危険因子」が高まります。 肥満のタイプは「洋なし型肥満」と「りんご型肥満」の2種類にわけられますが、中でも問題となるが内臓脂肪の多い「りんご型肥満」です。

 

 
りんご型肥満は、おなかの周りに脂肪が多く腸を支える腹膜などの内臓に脂肪がたまるのが特徴です。   洋なし型肥満の特徴は、脂肪が皮膚の下にたまるのが特徴で下腹部肥満と呼ばれることもあります。
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